ヨシ焼きから思うこと…
3月8日(土)の朝から、ヨシ焼きの見学に行ってきました。

昔からこの辺りを「はったんもん」と地域の方は呼ぶそうです。


少しづつ、風の強さや風向きを考えながら火をつけて歩きます。
前日の降雨により、ヨシ地が湿っていて思うように燃えないため、歩き回らなければならず、かなり労力を要します。





ここからヨシの新芽がニョキっと顔を出します。
ヨシだけが芽を出してくれるといいのですが、ヨシではない植物(オギやススキなど)がこのところ繁茂してきています。
ヨシと似ているためよく見ないと気づきにくいのですが、ヨシ原と呼べなくなるのではないかと私たちはとても心配しているところです。
そして、地域の人たちが力を合わせて、お天気とにらめっこしながら都合を合わせてヨシ刈りやヨシ焼きをしていること。
今回のヨシ焼きに参加されている皆さんは70代~80代の地域のボランティアの方々でした。
西の湖のヨシ原のほとんどが私有地であることから、管理は所有者任せとなっている現状。
所有者が放置すれば、ヨシは育つことなく他の植物に入れ替わり、本当にヨシ原が西の湖から姿を消してしまうかもしれません。
西の湖の雄大な自然の風景は、人が手入れをしてこそ保たれていることを知っていただきたい。
人々の営みの中に西の湖のヨシ原があった時代と変わってしまったけれど、どうしたらこの貴重な原風景を守っていけるのか、考えていきたい。
西の湖プロジェクトは西の湖に関心をもつ人たちとつながって、景観や環境を守りながら収益を生む事業やビジネスモデルを考えたり、三方よしの精神で動いていきたいと考えています。
ヨシ焼きの光景を見つめながら、やっぱり諦めたくないと感じたのです。(E)
追伸:ヨシ焼きの動画も少し撮りました。Instagramから見ていただけます。フォローもよろしくお願いします。