ヨシ刈り体験から考えたこと

2月12日西の湖園地で開催されたヨシ刈り。

使い慣れない鎌でひたすらヨシを刈る作業は、しんどいけれど無心になれていつの間にか時間を忘れて夢中になっちゃうのです。

刈ったヨシの活用は課題ですが、大阪万博(2025年日本国際博覧会)を契機とした琵琶湖の「ヨシ」活用プロジェクトはその後どうなったのかなと気になり調べてみました。

滋賀県高島市のヨシを繊維化して、スタッフ用ユニフォームの生地に活用されたことは象徴的な取り組みの一つでした。

そのユニフォームは廃棄されず、「完全循環型リサイクル」が徹底されているそうです。

具体的にどのように生まれ変わり、どこで使われるのか。

軍手・エコバッグ

ユニフォームを一度「ワタ(繊維)」の状態に戻し、再び紡ぐことで作られます。これらは滋賀県内のヨシ刈りボランティア活動や、環境イベントでの配布・使用が計画されています。(残念ながら市民自然観察会さんに軍手等の支給はなかったそうです)

    自動車の内装材・什器の棚板

    繊維を熱で圧着して硬いパネル状にします。これらは企業のオフィス家具や、自動車のパーツの一部として再利用される「BtoB(企業間)」のルートで活用されます。

    農業用堆肥(土)

    「土に還る素材」で作られたパーツは、分解処理を経て堆肥となり、滋賀県内の農地や緑化事業で利用されます。

    ではではどこで、リサイクル製品は買えるの?

    「たまゆら」の直営店舗・オンラインショップ

    プロジェクトの中心企業である「株式会社たまゆら」は、大阪府枚方市を中心に「たまゆらアスレ」などの店舗を展開しています。万博モデルの技術を応用したヨシ配合のウェアや、リサイクル素材の雑貨販売中。

    滋賀県内の道の駅やアンテナショップ

    ヨシの産地である高島市や、琵琶湖周辺の観光施設(道の駅「藤樹の里あどがわ」など)において、環境啓発の一環として製品が展示・販売されるケースが増えています。

    たくさんの努力の末にリサイクルされた後も人々の関心や購買心がないと「完全循環型リサイクル」とは言えないのではないかと思います。

    「関心の欠如」は「循環の停止」を意味します。

    一度でもヨシを刈った人は、その後ヨシ製品を見たとき、「あ、あの時のヨシかもしれない!」と当事者意識(購買心)を持つのではと思うのです。

    「自分に何ができるだろう?」と思っている方へ

    その答えは、ヨシ原の中にあります。見て、触れて、感じる。あなたの関心が、止まりかけた循環の輪を、再び力強く動かしてくれるのです。(E)